“HIDA”の文化的本質を形成する三つの要素
1.現在、日本列島に広がる深遠な森の大部分は杉の木によって形成されており、それらは間伐などの手入れをしなければならない状況にある。また、柔らかい特性を持った杉材を有効利用するために、家具に適した堅さを出す圧縮技術を開発し導入した。
2.杉材には非常に多くの節があるが、その自然の姿はすばらしいものである。
3.市場のグローバル化により、世界中のあらゆる地域で人間の知識の礎が崩壊する中、この工場で働く200人あまりの人々は、自らの仕事の知識と生活における尊厳を守り続けていかなければならない。
Designer
エンツォ・マーリ Enzo Mari
エンツォ・マーリは最も著名なイタリア人工業デザイナーの一人である。
1950年代に彼はデザインというコンセプトの誕生に大きく貢献した。
そして、今日もなお、デザインとは文化の変容を反映したモデルを具現化すべきだと考えている。
1932年 イタリア北西部、ノヴァラ生まれ
1952年 ミラノ国立ブレラ芸術学院にて学ぶ
1956年 ブルーノ・ムナーリらと共にダネーゼ社の為のデザイン活動を開始
1972年 ニューヨーク近代美術館の『ニュー・ドメスティック・ランドスケープ展』に出品
1977年 ADI(イタリア工業デザイン協会)会長就任
2002年 ミラノ工科大学名誉学士授与
2004年 財団法人岐阜県産業文化振興事業団オリベ想創塾名誉客員教授就任